うーん、この年齢でこの気力、心も体も健康そのもの。しっとりと静かにお話くださったのが一段と心に沁みました。お部屋の中には手作りの作品がいっぱい飾ってありました。あまりの数にカメラに収めきれませんでした
自分のやりたいことが無くならないでいっぱいあって、それができる幸せ。こんな風に歳を重ねられたらいいな!!

雛人形 手書きの絵
箪笥の上にも これは編みぐるみとぬいぐるみ
気に入った作品はボードの中にびっしりと飾ってありました。 こたつのテーブルの上には針刺しが。いつでもスタンバイOK。
キッチンのテーブルの上にはいつもノートがあって、気が向いたときに漢字の書き取りをしている。ページにびっしり・・・ 庭の草取りも、家庭菜園も。
遠山 英子さん

昭和2年7月7日生まれ(92歳)
町内の路地を歩いていると、黒い法衣を来て自転車に
乗られた遠山さんを時々お見かけします。広徳寺の住職さんのお母様。お父様もよく存じていて、その奥様なのでお歳はそれなりにとられているのかな?とは思っていましたが、まさか90歳を越えられていたとは驚きでした。
腰が曲がるどころかとても姿勢が良く、足さばきもサクサク。元気でご長寿の秘訣を早速お聞きしてきました。
さすが、仏様にお仕えされる方、ご講話をいただくような
とても説得力のある素晴らしいお話を聞かせていただきました。


質問: よくお出かけされるのを見かけますが、


答え: ほとんど毎日檀家さんのところを回ります。 1日に2~3軒。31日だけはお休み。    
    住職が健康のためと勧めてくれる。 長年のお付き合いのところなので皆さんとお会いして
    いろいろ話するのがとても楽しい。


質問: お一人でお住まいですか?

答え: 先代の住職がなくなってからずーっと一人。今は食事はお嫁さんが持ってきてくれるので、
    ありがたい。


質問: 朝は何時頃起きられますか?

答え: 大体7時ころ起きる。7時半には食事が届くので朝食をいただく。
    その後掃除。朝から掃除をしないと頭の毛がうずく。庭の草も取るし枝も切る。


質問: 午後からの時間の過ごし方は?
     
答え: テレビは昼間はほとんど見ない。夜2時間ほど。時間があれば人形を作ったり、絵をかいたり、
    じっとしているときはない。花がなくて寂しければ、チリ紙で花を作る。そこにあるもので、
    なんでも加工するのが好き。捨てる紙があればそのまま捨てないで絵をかいて飾ったり、人形
    を作ったり。思いいつくまま、いいようにしている。いいようにできる幸せをいつも感じてい
    る。漢字を思いつくままノートに書くのも好き。本は目が疲れるので読まない。

    
質問: 好きな食べ物は

答え:
  好き嫌いはない、なんでも食べる。 気を付けてることは食べ過ぎないこと。
    それから水をよく飲む。夜寝る前や、途中トイレに起きた後も必ず水を飲むようにしている。

      
質問: 姿勢がとてもよく、とてもお元気そうですが、腰や膝が痛くなったりしたことはないですか?
 
答え: 痛くなったことはない。


質問: 自転車に毎日乗ってらっしゃることがいいのでしょうね。


答え: 足を曲げたり伸ばしたり、床に入って運動している。 
    風邪をひいたら梅干しを真っ黒になるまで火で焼いて、熱湯をかけて種まで食べる。それで
    風邪は治る。

      若い時は体が弱かった。今は自分の体を知って無理をしない。周りの邪魔にならないよう
    に、自分は無理しないように、自然体でいられることに感謝して生きている。
    人と会って話をすること、これが一番。